消泡剤とはどんなものなのか
消泡剤とは、名前の通り泡を消すための薬剤を指しています。薬剤と言っても添加物のことであり、主に豆腐を製造する際に用いられています。消泡剤の種類は大きく分けて3種類あり、油脂系(植物性油脂)・グリセリン脂肪エステル・シリコーン樹脂です。以前は油脂系のものが用いられることが多かったのですが、毒性の有無の問題から現在ではシリコーン樹脂のものが使われることが多いとされています。グリセリン脂肪酸エステルも毒性がないということで用いられることが多く、豆腐以外にも様々な食品に用いられているようです。
何故消泡剤を使うのか
豆腐は製造する過程の中で、気泡が入ってしまうことがあります。気泡が入ったままの豆腐は見た目が悪くなってしまうだけではなく、空気にたくさん触れることで内部から腐ってしまうというリスクがあるのです。このため豆腐を製品として販売する場合には気泡を消すために消泡剤を用いることが多く、日持ちを良くするなど様々な理由で使用されています。ただ消泡剤は添加物の一つであることから入っていることに不安を感じる人も多いと言われており、消泡剤を添加物として記載しなかったり不使用のものを販売するメーカーもあります。
消泡剤は入っていても問題はないのか
食品に添加物が入っているということで不安を感じる人も多いのですが、現在使われている消泡剤はグリセリン脂肪エステルやシリコーン樹脂など毒性のないものがほとんどです。このため多少体内に取り込まれたとしても健康被害を与えるものではありませんし、消泡剤を使わないで気泡が入ったまま商品が販売されていることの方が問題です。もちろん消泡剤を使わなくても気泡を除去する方法はあるのですが、非常に手間がかかってしまいます。
消泡剤は食品や化粧など泡を残したくない製品に入れる食品添加物です。主に豆腐の製造の際に添加されますが、安全性の高い添加物のため害はありません。